うちの母親(70代)は少し前から神経変性疾患を患っており、左半身が不自由で日常生活に多くの介助を必要とするため独り暮らしが出来ない。そして子供である私も姉も既に家庭をもって独立しているため母親の面倒を看ることが難しい状態である。
そういうこともあり、2022年の始めに介護老健保健施設(老健)に入所している。
本当はサービス付き高齢者住宅(サ高住)や特養に入りたかったけれど、サ高住は場所的に条件に合うところが無く、特養は介護度が条件を満たさなかったため入所することが出来なかった。
母親の手続き関連は主に姉がしていたのですが、『もう限界』とのことで、ケアマネに相談し老健でつなぐことになったのだ。
老健は(建前上)自立した生活を送るためのリハビリ施設のような位置づけのため、特養のようにずっと入所し続けることは出来ない。
しかし、ケアマネの厚意により通常は3か月ごとに出なければいけないところ半年近く入所を続けることができている。
そして昨年11月に要介護度が3となったため特養への移行を進めている状態である。
無人の実家マンション問題
母親は疾患の性質上、今後はずっと施設で暮らすことになる。
そうなると、実家のマンションが空くためそのマンションをどうするか?という問題がでてくる。
マンションは既にローンは終了しているため、①売るか、②賃貸に出すか、③身内(私)が住むかになるが、これが中々判断が難しい。
ここでそれぞれの条件のメリットデメリットを整理してみることとした。
ちなみにマンションはJRの駅徒歩10分で3LDK、築47年というかなり古めのマンション。
売った場合
まず売った場合:最終的に1500万程度で売れるだろうとのこと。
→10年間での利益:150万/10年
賃貸に出す場合
次に賃貸の場合:賃貸に出すためにはリフォームが必要で、見積の結果260万程かかるという。
相場の8万円/月で貸すとして:96万/年
固定資産税と管理費:8万円/年
→10年間での利益:-260万+96万/年×10年-8万円/年×10年=620万/10年
自分たちが住む場合
最後に自分たちが住む場合:同じく260万リフォーム
現在の持ち家のローンが無くなる:12万/月→144万/年が浮く
実家のマンションの管理費12000円/月→14万/年
実家のマンションの家賃40000円/月→48万/年
→10年間での利益:1440-140万-48万=1252万/10年
利益で考えると断然、③住む>>②賃貸>①売るである。
それぞれのメリットデメリット
今まではお金の面だけの話。次に感情面も含んだメリットデメリットで考えてみる。
①売った場合のメリットデメリット
メリット:現金が明確に手に入ること
デメリット:その後の収入なし
②賃貸に出した場合のメリットデメリット
メリット:家賃収入がある
デメリット:特になし、借り手がつかなければ身内が住む。
③身内(私)が済んだ場合のメリットデメリット
メリット:家のローンが無くなる。
デメリット:旧耐震基準の家に住むことになる、引っ越しが面倒。今の住処が気に入っているので引っ越したくない。これが一番大きい気がする。
感情面も考慮すると①売る>>①賃貸≒②住むなんだよな。
追記 2023年2月13日
母親の特養への入所が決まった。もう実家は本格的に空くことになる。
実家をどうしようか、、、。本当に悩む。
今の家を手放したくないな。たまに住宅ローン破産して家を手放す人のドキュメントとかやってるけど、本当にやりきれないんだろうなと思う。
そもそも今の問題の発端は母親だ。
母親が私たち夫婦に家を出ていくよう促し、働きかけ出ていったは良いものの結局独り暮らしで精神不安定にありそのうち体も不自由になって施設に入った。
あのとき母親が私たち夫婦との同居を解消しなければ今頃は別の結末を迎えていただろうなと思う。
本当にうちの母親の選択は愚だったと感じる。
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