現在医薬品の流通不良により色々な薬が欠品している。
門前医療機関の発行する処方せん医薬品であれば用意できるものもあるが、面処方の医薬品だと特に欠品しやすく入手しにくい状態となっている。
そんな中、市外の医療機関からの面処方で一トラブルあった。
処方は下記の通り
Rp2.【般】大腸菌死菌・ヒドロコルチゾン配合軟膏 28g 1日2回 後の1週間
Rp3.酸化マグネシウム330mg 2T2× 14日分
どうでも良いけど、この一般名ですぐに商品名が先発、GEとも出てくる人って居るのかしら。一般名処方が分かりにくくて困ります。
さて、話を戻して。
うちの薬局にはRp1のネリプロクト軟膏(GE:ネリザ軟膏)の在庫が無かった。
対応したスタッフが調べたところ、先発医薬品であるネリプロクト軟膏は2023年3月に販売中止となっていた。経過措置は2023年4月まででそれ以降は保険請求も出来ない状態。
現在代替品として流通しているのはGEのネリザ軟膏のみであった。
これを受けて、薬剤師Aが勘違いをしたようで処方元の医療機関に処方されている軟膏は現在販売中止で用意が難しい旨を伝え、削除の疑義照会をしてしまったのである。
一旦処方削除となったものの、処方元の医療機関がかなりしっかりとしたまともなところであったようで、門前の薬局にネリザ軟膏も販売中止なのか問い合わせたらしい。
そしてその事実がないことを知り、うちの薬局に一体どういうことか?と折り返し連絡があったのだ。
医療機関の言い分としては疑義照会するのであれば流通について正確な情報をくださいとのことであった。
まあ、それは当然だよね。処方元は恐らくこの処方を良く出すのだろうし、流通が止まっているなら一大事になる。遅い時間の受付で閉局時間も迫っており、さっさと済ませたい気持ちは分かるが、疑義照会を『薬が販売中止だから』の一言で済ませてしまったのが良くなかった。
更に患者さんに在庫不備で削除して良いかどうかの了承も取っていなかったので、投薬した私がとばっちりを受けてしまうというおまけ付きであった。もちろん、お詫びして説明してご納得いただきましたが。今回は控えめな方だったので事なきを得ましたが、気難しい人なら一発でクレーム確定だったっと思います。
こういう対応が重大なトラブルやクレームに繋がるんでしょうね。気を付けないとですね。
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