うちの薬局が関わっている特別養護老人ホーム(以下特養)は現在かなりの人手不足に陥っている。
現在人手不足になっているのは主に介護職員さん達のようで。
コロナ禍でスタッフが次々とダウンする中、もともと不満を募らせていた介護職員が4人くらい辞めていったそうです。
どうりで往診同行するたびに入居者さんの手や髪の毛、洋服も乱れていると思いました。恐らくケアする時間が無いのでしょう。また洗浄し清潔を保てば治りそうな皮膚疾患も外用薬を塗布するだけの処置が横行しているようで、どんどん感染が進んでいるようにも感じます。
ケアの根本は内服もそうだけど、基本的に身体衛生を保つことが必要だと思うんですけどね…。
特に夜間は10~20人の入居者さんを1人のスタッフでみなくてはならないことも多く、その場合細やかなケアが難しいんだそうです。
そして夜間のケアは看護師ではなく介護職員が主に担当するそうです。
介護職員さんでは夜間の吸入とか異変時の対応とか絶対に無理ですよね。まあ、看護師が持ち回りで携帯を持っているのでいざという時は夜勤者→看護師→嘱託医で連携は出来るのですが。
特養には看護師が配置されていますが、夜間常駐は義務付けられていないません。そのため、医療ケアで端吸入や胃ろう、褥瘡、経管栄養と言った医療処置が必要な場合は対応できないこともあり、その場合は施設を退去しなければならないこともあります。
うちの薬局が関与している特養も人員的理由から見取りが出来ず、胃ろうで高度な医療が必要な場合は適応外として退去となるそうです。
高齢者は増える一方ですが、肝心なケアの担い手が減る一方なのでどうしようもないですね。
過誤が起こらないよう慎重にいかなくては。
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