皮膚科の患者さんで最近体に痒みがあるという方がいて、よく聞くとトコジラミに喰われてしまったとのことであった。
トコジラミとはあまり聞いたことが無かったので、今回はトコジラミについて忘備録として調べておくことにした。
トコジラミについて
トコジラミは別名、南京虫(ナンキンムシ)と呼ばれ、かつては都心の集合密集地域で一般的な虫であった。
その後、殺虫剤の普及と共に1970年代には激減したが、近年、再びトコジラミの被害が増加している。
トコジラミの形態と習性
トコジラミと言う名前ではあるが、シラミ目でははなくカメムシ目に属している。カメムシの仲間なので潰すと臭いがする上に吸血した血液で汚れるのでお勧めできない。
体長5~8mmの茶褐色で空腹時は扁平な体をしている。
血液を吸血すると濃血色になり丸く膨れる。
トコジラミの生息場所
世界中の温帯地域に生息しており、日本では北海道から九州に生息している。トコジラミは人や物の移動に伴い拡散するため、外部から持ち込まないことが重要である。
トコジラミは狭く暗い場所を好み、昼間や部屋が明るい時には隙間に潜んでいる。
家具やカーペット、床や壁の継ぎ目、畳みのヘリグラインドやカーテンのほか、衣類や鞄、コンセントのプレートの中、書籍などあらゆる隙間に潜り込むことができる。
トコジラミによる被害
トコジラミは人や動物の血液を餌としており、夜間、寝ている間に吸血する。繰り返し刺されることでアレルギー反応を起こし痒くなる。
トコジラミの駆除方法
駆除除については市販の薬でも駆除は可能だが、昨今は駆除成分に抵抗性を持つトコジラミも居る。個人での駆除が困難な場合は専門業者に駆除を委託する場合もある。地域にある福祉保健センター生活衛生課でも相談できる。
こういったリーフレットも各自治体で作成されている。
以上。
トコジラミはシラミだと思っていたけど、カメムシの仲間だったんですね。あとは発生原因も不衛生な生活環境からくると思っていましたが、外から持ち込まれるんだね!
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