ヤバい薬局ポイント 其の2
梅雨だというのに雨も降らず、暑い日が続いてますね(^_^;)
病院、薬局には梅雨も暑さも関係なく、連日患者さんが居らっしゃいます。それだけ病気を患っている方が多いってことです。
我々の仕事は人が疾患を抱えることを前提として、病気の人が居て成り立っている業種ですが、やはり全ての人が健康であることを願わずにはいられません。
さて、前置きはこのくらいにして今回も引き続きヤバい薬局についての見分け方を私の経験から書きたいと思います!
今回は2つ目のポイントになります。2つ目のポイントはズバリこれ!
PCや調剤機器類のインフラにお金をかけてない!
電子薬歴が当たり前となり、今や紙媒体の薬歴管理を行うなんてナンセンス。
電子処方せんも今後は普及していく予定ですし、医療業界にはIT技術が浸透しつつありますよね。
PCが遅い、ネットに繋げない、ネットはあるが有線オンリーという薬局は非効率の最たるもの。
将来的にその会社は必ず衰退すると言えます。
更に、PC以外の機器類も今やあって当然の中。
分包機ないあるいは旧型で調子悪いのに騙し騙し使っている薬局はくそヤバいです。
就職・転職の際には調剤室のPCの台数、性能や調剤補助機器類の有無は絶対にチェックしておくことをお勧めします。
鑑査したいのにPCがありません!
薬歴PCと薬剤師の人数とのバランスも大切です。
業務が効率的に回る薬歴PCの台数は薬剤師と同数が理想ですが、少なくとも-2台の範囲までです。
要は、出勤している薬剤師がPCをほぼ全員ストレスなく使える環境がない薬局はダメな薬局ということです。
私、こがねむしも薬剤師11人に対して鑑査に使用できる薬歴が5台しかないという非人道的な薬局を経験したことがあります。
当然鑑査時に細かい申し送りが確認できないため、次回指導して欲しい内容なんて全部無視。
一連の流れのある薬歴なんて書けませんでしたし、書いてる薬剤師も居ませんでした。
こちらが次回服薬指導時に患者に聴取して欲しい事項を申し送っても、次回には何事もなかったようにリセットされてましたね。
これも薬歴PCをきちんと確認して3回ほど前までさかのぼって内容を確認できていれば流れのある薬歴が書けたのではないかと思います。
ちなみに、薬歴PCが足らないと投薬しても薬歴もかけないので薬歴も未記載のものが貯まっていきます。
手がボロボロになる!
またIT化といえば、全自動分包機の有無もかなり重要です。
散剤・錠剤分包機があるのは薬局として最低条件ですが、それだけではダメです。
特に施設在宅を受け持っている薬局は機器類の設置有無はかなり重要です。
施設在宅を受け持っているにもかかわらず、イーサー(タカゾノ)やプラウド(ユヤマ)などの全自動錠剤分包機が無い場合、施設在宅の調剤時には地獄を見ることになります。
こがねむしは実際にこれらの悲惨な状況を経験済みです(。-_-。)
特養を受け持っており、毎週20人弱の入所者さんの薬を全て手撒きしなくてはなりません。
これがまた大変なんです。どのくらい大変なのかというと。
皆さん平均して6種類くらい服用してますので、1日3回として28日分調剤する場合、1人当たり
6種類×3回×28日=504錠
手撒きすることになります。少なく見積もって1日1回だとしても168錠ですよ。
これを20人分手撒きすることを考えれば大変なのは想像に難くないですよね(^_^;)
当然調剤後の手はボロボロになりますし、下手すれば出血したり、ばね指になります。
逆にイーサーやプラウドのある薬局も経験していますが、本当に楽でした。
少ない人員でそういった機器類がない薬局より効率的に業務がこなせていましたね。
ですから、入社する前にはこれらの機器類の有無は必ずチェックしましょう!
機器類の不調時のフットワークの軽さもポイント
これはちょっと余談になります。
中には機器類の不具合があっても保守に係るお金の問題でお店からダイレクトに業者に連絡できない会社も存在します。
これって、会社の中に機器類担当の人間がいて、各お店に入っている機器類の保守期間をチェックしてるんですね。
機器類の不調時はまずその他当社に連絡し、無償の保守期間であれば業者に連絡OKというGOサインが出るという恐ろしい仕組みです。
その機器類担当者は大体本部の現場を知らない非薬剤師が請け負っていたりしています。
薬剤師である皆さんだったら分かると思いますが、調剤薬局で散剤・錠剤分包機や全自動錠剤分包機が急に動かない場合ってかなり死活問題ですよね。
あっという間に患者さんが待合にあふれることになります。
そんな時にいちいち会社の本部スタッフに業者に連絡して良いかどうかの判断なんて無駄な作業をかましている暇はありません(-_-メ)
恐らく大半の薬剤師が機器類の不調時の話は入社前には確認しないと思います。
細かいところではありますが、余裕があれば機器類の不具合時の対応も確認しておくと良いですよ!
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