リスパダール内用液は言わずと知れた抗精神病薬で、ヤンセンファーマが製造販売を行っている。
薬効分類としてはセロトン・ドパミン受容体遮断薬(SDA)である。
このGEがややこしいので整理しておく。
先発はリスパダール内用液1mg/ml(=0.1%)であり薬価は現時点で31.5円/mlである。ということで薬価収載単位はmlとなっている。
包装単位は0.5ml包、1ml包、2ml包、3ml包及び30ml/瓶の包装がある。薬価収載単位がmlであるため、これらは全て処方せんではmlで表記される(ハズ)。
例えば、リスパダール内用液1日1mlを1日2回朝夕食後で処方する場合
1日2回 朝夕食後 10日分
或いは一般名処方であれば以下の通りとなる。
1日2回 朝夕食後 10日分
これを調剤する場合は通常1回0.5mlなので0.5ml包を選択する(ハズ)。
うちの薬局では先発品は在庫しておらず、全て後発品のリスペリドン内用液1mg/ml「ヨシトミ」で在庫している。
リスペリドン内用液1mg/ml「ヨシトミ」は先発と同じ規格に加えて先発には存在しない100ml/瓶包装が存在する。
ところが。
この世の中にはリスパダール内用液のGEであるにも関わらず、
薬価収載単位がmlではなく包
であるメーカー複数が存在する。
それが「日医工」と「共和薬品(屋号アメル)」である。
うちの薬局でも以前は0.5ml包だけ「アメル」の採用だったため死ぬほど分かりにくかった。
日医工、共和薬品のリスペリドン内用液の添付文書を見てみると、それぞれの包装単位で承認を取ったようで、各包装単位ごとに薬価が付いていた。
とくに共和薬品は瓶の場合は薬価収載単位がmlで、その他の内容分包品に関しては薬価収載単位が包となっており、阿鼻叫喚である。
何故分包ごとにわざわざ承認申請して薬価収載をしたのか不明だが、現場としてはインシデントにつながるし面倒なので本当に辞めて欲しいと感じる。幸い現在は採用メーカーの一本化が進み、ヨシトミに一本化されているが。
さて、そんな「ヨシトミ」と「アメル」について先程の処方の薬価を比べてみましょう。
リスペリドン内用液1mg/ml「ヨシトミ」は27.3円/mlなので1日の薬剤料は27.3円。
一方アメルの場合は15.0円/0.5ml包であるから1日2包として30.0円となる。
共和薬品の方が高いし分かりにくいし、今のところ採用する利点が見当たらない。
製剤写真は以下の通り。
分包違いによるインシデント防止のため各社とも分包単位で色を分けている。
いずれのメーカーも0.5ml:オレンジ、1ml:青、2ml:緑、3ml:ピンクとしているようである。
以上。