とある泌尿器から新規でベオーバ錠の半錠処方が出ていた。
その処方で何やら薬剤師が揉めていたので聞き耳を立てていた。
ベオーバは徐放性製剤なので半割は無理ということで疑義照会したところ、

うちの泌尿器科の医師はベオーバをいつも半錠で処方しているのでそのままで♪
という回答を得たらしい。それでザワついていたようだ。
徐放性製剤を粉砕したり半割すれば添付文書上記載されてる薬効が期待できないし、何より副作用発現リスクも起こりかねない。だから徐放性製剤を割ったりする指示は常識的にはない(ハズ)。
そんなこともあり、疑義したにも関わらず医師が徐放性製剤の半割指示などだすだろうか?と気になったので調べてみることとした。
実際の処方は以下の通り。
まずはインタビューフォームを調べてみた。
普通に粉砕の安定性試験の結果及び崩壊・懸濁性及び経管投与チューブの通過性に関する試験結果が存在していた。ここで徐放性製剤なのに?と違和感を感じたがまあ置いといて。
まずは粉砕について。下記にインタビューフォームより抜粋したものを示す。
お次に崩壊・懸濁性及び経管投与チューブの通過牲について。こちらもインタビューフォームより抜粋したものを示す。
ふむふむ…。
ということで、
ベオーバは徐放性製剤ではない
ということが分かりました。
何故徐放性製剤という話になったんだろう。ベタニスと間違えたんだろうか。それにしても改めて調べてよかった。
余計な疑義をしたことにはなるが、私が疑義をした訳ではないし勉強になったので良しとしよう。それにしてもとんだ勘違いのせいでそこの泌尿器科の医師がうちの薬局で変わり者扱いされて可哀想な気もする。
皆さん、本やインタビューフォームはきちんと調べてから疑義しましょうね。
追記
薬局ヒヤリハット事例収集・分析事業に今回の事例に関係する『共有すべき事例』があったので記録に残しておこう。
事例はベタニス錠の粉砕指示があったが、徐放性製剤のため疑義した結果ベオーバの粉砕に変わったという内容だ。
詳細はコチラを参照。