実務実習講師の仕事が無事に終わりました

仕事のこと

今回は仕事に絡んだつぶやきになります。

 

現在、第2期の実習生を受け入れている薬局も多いと思います。

 

私は曲がりなりにも実務実習の指導薬剤師の資格を持っています。

 

ですが、転職以来実習生が来ないお店に配属になったこともあり、実習生に接する機会が無くてつまらなく思っていました。ちなみにこがねむしは今の薬局に転職して1年半くらいです。

 

そんな時、実習生向けの集合研修の講師役のお仕事を頂きまして…。講師は久しぶりだな~くらいに思っていたら、これがなんと3時間越えの講義でした(^_^;)

 

研修の内容は『調剤過誤と医療安全について』でした。このテーマで時間内に自由に内容を考えて講師をやってくれ、と(。-_-。)

 

過誤、医療安全…。実習中に簡単な資料を作って教えたことはありますが、時間を取って教えたことはありませんでした。

 

一応、このコマを担当していた前任者は居たんですが、配布資料などは作っておらず主にリクリエーションと事例解析でやっていたとのこと。そして具体的な資料は解析した事例のみ。しかも資料も平成の事例で古め…。

 

この資料は使えない、と思った私は1から資料を新たに作ることにしました。

 

私も転職後、初めて大きめのお仕事だったのでストレスを抱えてしまいました。研修をするにしても個々の薬局に来てそんなに時間が経っているわけではないからこの会社の文化も沁みついてないですしね。

 

『たかが実習で』と思われる方もいるかもしれませんが、実は実習は

採用につながる大きなイベント

です。

 

というもの2.5カ月という長期間の実習で得た薬局の内部事情は学生たちの間で『評判』となって広まるからです。

 

あの薬局は行かない方が良い、あの薬局はおすすめ、など実際の職場を長期間体験した人の話は相当説得力があります。実際に職場を体験している訳ですから、短時間の会社説明会のようにごまかしがきかないんですね。良いところも悪いところも見えてしまうんです。

 

実際に私自身が6年制の薬学部の出身ということもあり、学生の情報拡散の力は身をもって知ってます。良くも悪くも評判は光回線より早く伝わっていくんですね。

 

ですから、実習は想像以上に学生の採用と直結する一大イベントと捉えた方が良いです。

 

曲がりなりにも実習を担当するなら会社の好き嫌いは別として、大学に悪い評判は持ち帰って欲しくないんです。

 

また、私にはせっかくお金を払ってきている学生たちにおざなりな教育をしたくないという気持ちもあります。

 

実習には30万~40万かかります。その対価に見合った知識や経験を与えるのが実習です。

 

実際に私が実習に行った薬局は2.5カ月間ほぼ放置状態だったので、本当に詐欺だなと思ったものです。そういう思いを学生にして欲しくなんですね。

 

そういう訳で仕事中に1日だけ資料作成の時間をもらえましたが、1日で3時間越えのコマを埋める資料が出来るわけでもなく、帰宅後も資料を作り続ける日が半月ほど続きました。

 

参考にした本は2冊。作成した資料はPDF、エクセル、パワポを合わせて80枚超。

 

そこから資料を選りすぐって説明用に50枚程度まで減らし、更にそこから学生さん様に抜粋した資料も準備しました。

 

まあ、当日電車が遅れたり、司会進行の人が勝手に自己紹介を始めたり予定の時間が大幅に減りましたが、そこは何とか時間を調整しながら終了。10分ほど早めに終わりましたが、3時間で±10分は許容範囲でしょう。

 

 

当日を迎えるまでは恐ろしく長く感じましたが、実際に講義を始めたらあっという間でした。

とにもかくにも実習生の心に少しでも医療安全について意識が残れば良いなと思います。

 

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